ナナオ(2021.4.16)&ダノンエアズロック(2021.2.26)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.11)-

ナナオ 牝 鹿毛 2021.4.16生 平取町・二風谷ファーム生産 馬主・増田 和啓氏 栗東・小栗 実厩舎

ナナオ(2021.4.16)の4代血統表
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
サラトガデュー
鹿毛 1989.4.3
Cormorant 1974.4.21
Super Luna 1982.4.5
バイザディンプル
栗毛 2016.1.30
オルフェーヴル
栗毛 2008.5.14
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
サンデーサイレンス 1986.3.25
ゴールデンサッシュ 1988.4.23
オリエンタルアート
栗毛 1997.5.12
メジロマックイーン 1987.4.3
エレクトロアート 1986.3.29
バイザスポーツ
黒鹿毛 2000.4.25
Devil’s Bag
鹿毛 1981.2.19
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
Final Accord
栗毛 1989.5.1
D’Accord
鹿毛 1979.3.9
Adelaide’s Lament
鹿毛 1975.5.4

<5代血統表内のクロス:Halo4×5(母方)、Secretariat5×5>

ナナオ(2021.4.16)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
ロードカナロア
(Mr. Prospector系)
オルフェーヴル
(サンデーサイレンス系)
Devil’s Bag
(Halo系)
D’Accord
(Bold Ruler系)
牝系 母の何番仔?
祖母が米GI馬
(No. 31)
初仔

*

レース結果 JRA
2023年のもみじS(OP。京都芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 ナナオ 牝2 56 西村 淳也 1:23.2   1-1 33.8 424
[+12]
小栗 実 2
2 6 フェンダー 牡2 56 C.ルメール 1:23.4 1 1/2 3-2 33.7 504
[-12]
斉藤 崇史 1
3 3 タイセイレスポンス 牡2 56 横山 和生 1:23.9 3 4-4 34.0 474
[-10]
安田 翔伍 3
4 5 レガテアドール 牡2 56 斎藤 新 1:24.1 3/4 2-2 34.5 418
[-10]
吉田 直弘 4
5 1 トレンシャリー 牡2 56 幸 英明 1:24.4 1 3/4 6-6 34.2 446
[+8]
寺島 良 5
2023年のもみじS(OP。京都芝1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.8 – 11.9 – 12.9 – 11.8 – 11.7 – 10.6 – 11.5
ラップの
累計タイム
12.8 – 24.7 – 37.6 – 49.4 – 1:01.1 – 1:11.7 – 1:23.2
上り 4F 45.6 – 3F 33.8

京都芝1400m、曇の重馬場、6頭立て。個人的には秋の京都開催の2歳オープン特別といえばもみじSという印象もあります。もみじはムクロジ科カエデ属の木の総称とされますが、やっぱり「もみじ」と「かえで」の違いがよく分かりません\(^o^)/

実はモミジもカエデも、どちらもムクロジ科カエデ属の広葉樹(落葉高木)の総称で、植物の分類上は同じです。

モミジ(紅葉)とカエデ(楓)

それは早田幸一郎氏も加国の国旗に記されたMapleから、購入馬にモミジ(1972.4.25)と名付けられても仕方ありません。モミジの血はモミジダンサー(1980.3.24)、マーベラスサンデー(1992.5.31)とつながるのですが、それはまた別の話。

という訳で過去の勝ち馬にサツカーボーイ(1985.4.28)、ビワハヤヒデ(1990.3.10)、フジキセキ(1992.4.15)、ダノンスマッシュ(2015.3.6)、ラウダシオン(2017.2.2)等が見えるもみじS。2023年の一戦を制したのは、紅一点だったナナオ。2番枠からポンと発馬するとスルスルと脚を伸ばしてハナへ。重馬場とはいえ入りの3ハロン37秒6というゆったりとしたペースに持ち込むと、淀の3角から4角にかけての坂を上手く利して徐々に加速。京都芝外回りAコースの直線403.7mに向くと番手から追ったフェンダー(2021.1.23)が迫ったものの、充分に溜めていた二の脚を発揮。逃げ馬にラスト400mから200mでレース最速のラップ10秒6を刻まれたら、後続馬は手出しならぬ脚出し出来ません。最後はフェンダーにしっかり1馬身半差を着けたナナオ、サスガは函館2歳S(GIII)でゼルトザーム(2021.2.18)の2着という地力の確かさを見せたもみじS勝ちでした。ナナオの鞍上を務める若手気鋭の西村淳也騎手は、積極的な逃げ先行策で特に良いところを見せられますね。

ゼルトザーム(2021.2.18)&コラソンビート(2021.2.26)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.3)-
ゼルトザーム(2021.2.18)&コラソンビート(2021.2.26)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.3)-

ナナオの血統を確認すると、ボトムラインの31号族というのが気になりますね。あまりお目に掛からないファミリーナンバーですが、それでもナナオの祖母バイザスポーツはガゼルH(米GI)の勝ち馬と筋が通っています。新馬戦から3戦続いた芝1200mから距離延長した芝1400mのもみじSでも強さを見せたナナオ、その馬名意味は「人名より」ということです。

#「ナナオ」と聞いて思い起こすのは、近時であればTCKのイメージキャラクターも務められた菜々緒さんかも知れません。しかし私は「ナナオ」と聞けば「あ、EIZOの前の社名。高嶋哲オーナーが創業者」と思ってしまいます。サクセスブロッケン(2005.5.5)のフェブラリーS(GI)、タイム差なしの好勝負でした。

##近年の31号族の活躍馬には2021年の英チャンピオンS(GI)の勝ち馬であるSealiway(2018.2.24)がいます。

*

ダノンエアズロック 牡 鹿毛 2021.2.26生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ダノックス 美浦・堀 宣行厩舎

ダノンエアズロック(2021.2.26)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.4.11
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
モシーン(AUS)
鹿毛 2008.10.13
Fastnet Rock(AUS)
鹿毛 2001.9.22
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Piccadilly Circus
鹿毛 1995.9.24
ロイヤルアカデミーII 1987.2.21
Gatana 1989.8.30
Sumehra(NZ)
鹿毛 2002.11.9
ストラヴィンスキー
鹿毛 1996.5.1
Nureyev 1977.5.2
Fire the Groom 1987.4.13
Miss Priority(NZ)
鹿毛 1991.9.23
Kaapstad(NZ)
黒鹿毛 1984.10.23
Benediction(IRE)
鹿毛 1985.4.5

<5代血統表内のクロス:Danzig4×5、Northern Dancer5×5×5>

ダノンエアズロック(2021.2.26)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
Fastnet Rock
(デインヒル系)
ストラヴィンスキー
(Nureyev系)
Kaapstad
(Sir Tristram系)
牝系 母の何番仔?
半姉プリモシーン
(No. 6-e)
7番仔
(不受胎後)

*

2023年のアイビーS(L。東京芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ダノンエアズロック 牡2 56 J.モレイラ 1:48.2   2-2-2 32.7 486
[+20]
堀 宣行 2
2 6 ホウオウプロサンゲ 牡2 56 坂井 瑠星 1:48.3 3/4 1-1-1 33.2 484
[+12]
矢作 芳人 4
3 3 レガレイラ 牝2 55 C.ルメール 1:48.4 クビ 3-3-3 32.7 456
[+4]
木村 哲也 1
4 2 レディントン 牡2 56 戸崎 圭太 1:49.1 4 3-3-3 33.4 474
[+12]
杉山 晴紀 3
5 4 フユソウビ 牡2 56 M.デムーロ 1:50.6 9 5-5-5 34.5 450
[+14]
青木 孝文 5
2023年のアイビーS(L。東京芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.3 – 12.1 – 12.3 – 12.8 – 12.6 – 12.0 – 11.2 – 10.9 – 11.0
ラップの
累計タイム
13.3 – 25.4 – 37.7 – 50.5 – 1:03.1 – 1:15.1 – 1:26.3 – 1:37.2 – 1:48.2
上り 4F 45.1 – 3F 33.1

東京芝1800m、晴の良馬場、6頭立て。アイビーはウコギ科キヅタ属のツル性植物ということ。いわゆる「ツタ」のイメージになりますが、アイビーと聞きますと米国東海岸の名門私立大学8校の「アイビー・リーグ(Ivy League)」が言葉として思い浮かびます。そんなアイビーを冠に戴く2歳戦、東京芝1400mでの施行時にはグラスワンダー(1995.2.18)が勝ち、現行の東京芝1800mになってからはソウルスターリング(2014.2.13)、クロノジェネシス(2016.3.6)、ドウデュース(2019.5.7)が制しています。

という訳でアイビーSの2023年の一戦を制したのは、グラスワンダーのひ孫であるダノンエアズロック。先に書いてしまえば2着のホウオウプロサンゲ(2021.3.6)と共にセレクトセールで4億円以上で取引された超高額馬どうしのワンツーフィニッシュ。ダノンエアズロックは2022年度 セレクトセール サラブレッド 1歳において最高価格の税込4億9500万円で購買、ホウオウプロサンゲは2021年度 セレクトセール サラブレッド 当歳においてやはり最高価格の税込4億5100万円で購買。むぅ、お金はあるところにはあるものです^^;

ダノンエアズロック、6月の東京芝1800mの新馬戦同様に番手先行策を取ると、ホウオウプロサンゲが作り出した1000m通過1分3秒1という超スローペースをじっと我慢。緩い流れに落としたホウオウプロサンゲと坂井瑠星騎手が東京芝Aコースの直線525.9mに入った時には「上手い逃げの形に持ち込んだ」とつぶやきました。ラスト300mを切って追い比べが始まった時にも逃げ馬に利があるように見えましたが、馬場中央を堂々と駆け抜けて来たダノンエアズロック、鞍上の「マジックマン」ジョアン・モレイラ騎手の左右のムチに応えると、最後の最後で4分の3馬身交わし切ったところが決勝点。ダノンエアズロック、「府中千八展開要らず」の舞台でデビュー2連勝を果たしました。

アイビーSで見せた柔らかく伸びやかな動きからクラシック候補であることを意識させたダノンエアズロック、その馬名意味は「冠名+オーストラリアの一枚岩の名前」とのこと。母モシーンがオーストラリアンギニー(GI)、ランドウィックギニー(豪GI)、クラウンオークス(豪GI)、ヴァイナリースタッドS(豪GI)と豪GI4勝の名牝ですので、豪州の世界遺産の連想になったというところでしょうか。「母が豪州GIを複数勝った名牝」ということではリバティアイランド(2020.2.2)という強力な先達もいます。ダノンエアズロック、楽しみにしたい若駒です。

  

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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