ダノンマッキンリー(2021.4.7)&ミスタージーティー(2021.3.25)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.30)-

ダノンマッキンリー 牡 鹿毛 2021.4.7生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・藤原 英昭厩舎

ダノンマッキンリー(2021.4.7)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.4.11
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
ホームカミングクイーン
鹿毛 2009.4.23
Holy Roman Emperor
鹿毛 2004.3.28
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
L’On Vite
鹿毛 1986.4.20
Secretariat 1970.3.30
Fanfreluche 1967.4.9
Lagrion
栗毛 1989.3.15
Diesis
栗毛 1980.4.23
Sharpen Up 1969.3.17
Doubly Sure 1971.5.3
Wrap It Up
栗毛 1979.5.3
Mount Hagen
栗毛 1971.3.4
Doc Nan
栗毛 1963.4.20

<5代血統表内のクロス:Danzig4×5、Northern Dancer5×5×5>

ダノンマッキンリー(2021.4.7)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
Holy Roman Emperor
(デインヒル系)
Diesis
(エタン系)
Mount Hagen
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Mount Hagen
(Sunset)
3.50
(【11】+【19】+【9】+【15】)
母が英1000ギニー馬
(No. 9-c)
6番仔?
(2連産目?)

*

2024年の第38回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII。中京芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 15 ダノンマッキンリー 牡3 57 北村 友一 1:20.2 14-14 33.6 468
[0]
藤原 英昭 7
2 6 オーキッドロマンス 牡3 57 内田 博幸 1:20.3 1/2 1-1 34.8 482
[-4]
手塚 貴久 5
3 9 ソンシ 牡3 57 川田 将雅 1:20.6 2 5-5 34.7 478
[-8]
中内田 充正 1
4 11 ナムラアトム 牡3 57 浜中 俊 1:20.8 1 4-4 35.0 484
[-6]
長谷川 浩大 6
5 1 ロジリオン 牡3 57 三浦 皇成 1:20.8 アタマ 10-7 34.6 488
[0]
古賀 慎明 2
2024年の第38回中日スポーツ賞ファルコンS(GIII。中京芝1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 10.6 – 11.1 – 11.7 – 11.5 – 11.3 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.1 – 22.7 – 33.8 – 45.5 – 57.0 – 1:08.3 – 1:20.2
上り 4F 46.4 – 3F 34.7

中京芝1400m、晴の良馬場、17頭立て。3歳馬の短距離からマイル路線の試金石となる春の重賞のひとつ。

◯ 中日スポーツ賞ファルコンステークス(GⅢ)
本競走は、1987 年に『中日スポーツ賞 4 歳ステークス』の名称で創設された重賞競走。創設当初は 1800m で実施されていたが、1996 年に距離が 1200m に短縮され、2001 年に現在の名称となった。その後、重賞競走体系の見直しに伴い、2006 年には実施時期が 6 月から 3 月へと移された。また、2012 年には距離が 1400m に延伸された。
ファルコン(Falcon)は、ハヤブサを意味する英語。
中日スポーツは、中日新聞社から発行されているスポーツ紙。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。

2024年度第1回中京競馬特別レース名解説

21世紀に入ってからの勝ち馬を確認してみれば、サニングデール(1999.4.1)、ジョーカプチーノ(2006.4.11)、ミスターメロディ(2015.3.29)等の姿が見えます。3頭共に後に左回りの短距離からマイルのGIを勝つ馬たち馬ですね。

そんなファルコンSの2024年の一戦を制したのは、2022年度 セレクトセール サラブレッド 1歳において税抜2億2千万円で落札された高額馬ダノンマッキンリー。2023年9月の阪神芝1400mの新馬戦1着、11月の京都芝1400mの秋明菊賞1着とデビュー2連勝を果たして臨んだ12月の阪神芝1600mの朝日杯フューチュリティS(GI)はジャンタルマンタル(2021.3.21)の8着、年が明けて2024年1月のクロッカスS(L)はロジリオン(2021.3.6)の5着と、ここ2走は本領を発揮できていませんでした。が、7番人気と人気が落ちたところで、その血筋の確かさを改めて見せ付けました。テン乗りとなった北村友一騎手に御されたダノンマッキンリー、道中は後方4番手からという脚を溜めるレースで、入りの600m33秒8、1000m通過57秒0という速い流れをやり過ごすと、中京芝Bコースの直線412.5mでは大外ぶん回しで鋭脚を見せました。内に切れ込みながら脚を伸ばしたダノンマッキンリー、北村騎手の左ムチに応えて、最後は逃げ粘ったカンナS(OP)の勝ち馬オーキッドロマンス(2021.4.1)を半馬身交わしたところが決勝点。ダノンマッキンリー、中京芝1400mで刻んだ1分20秒2の勝ち時計は、2021年のルークズネスト(2018.3.11)の1分20秒1に続くファルコンS史上2位の好時計でした。見ればダノンマッキンリーもルークズネストもモーリスの仔、「非根幹距離はRoberto系」というところでしょうか^^;

上段で「その血筋の確かさを改めて見せ付けました」と記しましたが、ダノンマッキンリーは本当にごく近い代でも「これは良血」と思わせる血統馬です。祖母Lagrionからの分枝で、GI勝ちを収めている近親馬のみをピックアップした近親牝系図を確認してみますと、

Lagrion 1989.3.15 0勝
|Queen's Logic 1999.2.21 チェヴァリーパークS(英GI)ほか
||Hana Lina 2012.5.3 0勝
|||Big Evs 2021.3.17 現役 ブリーダーズカップ・ジュベナイルターフスプリント(米GI)ほか
|Dylan Thomas 2003.4.23 10勝 凱旋門賞(仏GI) "キングジョージ"(英GI) 愛ダービー(GI) 愛チャンピオンS(GI)2回 ガネー賞(仏GI)ほか
|ホームカミングクイーン 2009.4.23 4勝 英1000ギニー(GI)ほか
||Shale 2018.3.26 3勝 モイグレアスタッドS(愛GI)ほか
||ダノンマッキンリー 2021.4.7 (本馬) ファルコンS(GIII)

ダノンマッキンリーは母ホームカミングクイーンが英1000ギニー馬、伯母Queen’s LogicがチェヴァリーパークSの勝ち馬、そして伯父Dylan ThomasがGI6勝にして2007年のカルティエ賞年度代表馬。これをピッカピカの良血馬と言わずして、何と言うのでしょうか^^;

その名血を次代に伝えるべく、さらなる戦いに赴くダノンマッキンリー。その馬名意味は「冠名+アメリカの山の名」ということ。マッキンリー、現在は「デナリ」と公称される北米最高峰ですね。

デナリ - Wikipedia
エリー(前)
エリー(前) 他人様の動画と(勝手に)連携プレイですみませんorz  本編> sm8564607

*

ミスタージーティー 牡 鹿毛 2021.3.25生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・田畑 利彦氏 栗東・矢作 芳人厩舎

ミスタージーティー(2021.3.25)の4代血統表
ドゥラメンテ
鹿毛 2012.3.22
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン 1983.4.7
ダイナカール 1980.5.10
リッスン
鹿毛 2005.2.3
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28 ♀
Brigid
栗毛 1991.3.17
Irish River
栗毛 1976.4.2
Riverman 1969.3.22
Irish Star 1960.2.9
Luv Luvin’
栗毛 1977.4.20
Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Ringing Bells
鹿毛 1971.5.9

<5代血統表内のクロス:Raise a Native4×5、Hail to Reason5×5、Native Dancer5×5(母方)>

ミスタージーティー(2021.3.25)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
ドゥラメンテ
(Mr. Prospector系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
Irish River
(Riverman系)
Raise a Native
(Native Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sadler’s Wells
(Djebel)
5.50
(【15】+【13】+【13】+【5】)
母が英GI馬
(No. 9-b)
10番仔?
(2連産目)

*

2024年の若葉S(L。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 ミスタージーティー 牡3 57 藤岡 佑介 1:59.7 4-3-4-4 34.2 472
[-4]
矢作 芳人 1
2 6 ホウオウプロサンゲ 牡3 57 菱田 裕二 1:59.8 1/2 1-1-1-1 34.7 484
[-6]
矢作 芳人 6
3 1 キープカルム 牡3 57 鮫島 克駿 1:59.8 クビ 6-7-7-7 34.1 480
[-8]
中竹 和也 2
4 10 アドマイヤテラ 牡3 57 岩田 望来 2:00.0 1 1/4 8-8-7-7 34.4 492
[+4]
友道 康夫 3
5 2 ジューンテイク 牡3 57 和田 竜二 2:00.3 2 5-5-4-6 34.8 486
[-2]
武 英智 4
2024年の若葉S(L。阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.2 – 12.3 – 12.7 – 12.2 – 12.1 – 12.0 – 11.8 – 11.4 – 11.4
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.8 – 36.1 – 48.8 – 1:01.0 – 1:13.1 – 1:25.1 – 1:36.9 – 1:48.3 – 1:59.7
上り 4F 46.6 – 3F 34.6

阪神芝2000m、晴の良馬場、1頭除外で9頭立て。関西圏で行われる唯一の皐月賞(GI)トライアル。

○ 若葉ステークス(L)(皐月賞トライアル)
若葉(わかば)は、芽を出して間もない葉のこと。特に、初夏の木々のみずみずしい葉を言う。なお、第 2 着までの馬には『皐月賞』への優先出走権が与えられる。

2024年度第1回阪神競馬特別レース名解説

21世紀に入ってからの勝利馬にはアドマイヤグルーヴ(2000.4.30)、ハーツクライ(2001.4.15)、ヴィクトリー(2004.4.3)等の姿が見えます。……私はオッサンですから、中山芝2000m時代のビワハヤヒデ(1990.3.10)とか、オフサイドトラップ(1991.4.21)とか、ジェニュイン(1992.4.28)がルイジアナボーイ(1992.3.31)の降着で繰り上がり1着等が思い出されますが、遠い昔のお話ですね^^;

という訳で若葉Sの2024年の一戦を制したのは、上段で名前を挙げたアドマイヤグルーヴを父方の祖母に持つ、2022年度 セレクトセール サラブレッド 1歳において税抜8千200万円で落札されたミスタージーティー。2023年11月の京都芝2000mの新馬戦1着の後、12月のホープフルSをレガレイラ(2021.4.12)の5着、年が明けて2024年2月の共同通信杯(GIII)はジャスティンミラノ(2021.4.9)の7着と、ここ2走は本領を発揮できていませんでした。が、テン乗りとなった藤岡佑介騎手に手替わりとなった若葉Sでは、道中先行4番手の内側で、入りの600m36秒1、1000m通過61秒0というゆるい流れをピッタリ折り合いました。そうして迎えた阪神芝Aコース内回りの直線356.5m。逃げたステーブルメイトのホウオウプロサンゲ(2021.3.6)を外からじっくりと追い詰めると、併せ馬を半馬身交わしたところが決勝点。ミスタージーティー、僚馬と共に皐月賞への優先出走権を蹄中に収めるという結果でした。

ミスタージーティーには初騎乗で皐月賞へと導いた藤岡騎手。フェブラリーS(GI)をペプチドナイル(2018.4.24)で勝った後、フィリーズレビュー(GII)をエトヴプレ(2021.3.31)で勝利し、そうして若葉Sをミスタージーティーで制す。藤岡騎手、若葉S当日は4勝の荒稼ぎを見せられた訳ですが、JRAの今週の騎乗馬一覧で1日4勝を確認した時、思わず「藤岡兄、どうした、どうした」と口走ったのはここだけの秘密です。ともあれ、元々折り合いが上手な騎手で、勝利騎手インタビューでのサワヤカな語り口もあり好印象であった藤岡騎手。矢作芳人厩舎とのタッグということでは、やはりスーパーホーネット(2003.3.20)での「忘れ物」を何としても手中に収めたいはず。今の勢いのまま、クラシックの大舞台での一発を期待しています。そしてまた、矢作厩舎丼の片棒を担いだホウオウプロサンゲの鞍上は菱田裕二騎手。菱田騎手も矢作厩舎の裏主戦の一角的な存在であり、かのパンサラッサ(2017.3.1)が福島記念(GIII)で重賞初制覇を遂げた時の鞍上でもありました。デビューの2012年以来毎年2ケタ勝利を挙げる達者な中堅の一角である菱田騎手、本稿をアップした当日の2024年3月17日にはテーオーロイヤル(2018.3.6)で阪神大賞典(GII)の勝利を収められました。菱田騎手もまた、GI大舞台での一発を期待しています。……しっかし、矢作厩舎はシンエンペラー(2021.4.30)も含めて皐月賞には3頭出しの攻勢ですか。日本のトップステーブル、サスガ。

アマンテビアンコ(2021.1.25)&シンエンペラー(2021.4.30)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.17)-
アマンテビアンコ(2021.1.25)&シンエンペラー(2021.4.30)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.17)-

余談が多くなってしまいましたが、ミスタージーティー。母リッスンが大種牡馬Sadler’s Wellsの産駒を年齢順で見た時の最後のGI勝ち馬であると共に、同い年の姪アスコリピチェーノ(2021.2.24)が阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬ということで、活力十分な良血馬です。さらなる活躍を期待したいミスタージーティー、その馬名意味は「男性敬称+屋号」とのこと。

アスコリピチェーノ(2021.2.24)-第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬+α-
アスコリピチェーノ(2021.2.24)-第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬+α-

 

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#本日2024年03月17日は、藤岡騎手の38歳のお誕生日ですね。おめでとうございます\(^o^)/

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