Lochsong(ロックソング。1988.4.26)-カルティエ賞年度代表馬(No.3)-

Lochsong(ロックソング) 牝 鹿毛 1988.4.26生~2014.5.27没 英国・Littleton Stud生産 馬主・Jeff C. Smith 英国・Ian Balding厩舎

Lochsong(1988.4.26)の4代血統表
Song
鹿毛 1966

Sing Sing
鹿毛 1957
Tudor Minstrel
黒鹿毛 1944
Owen Tudor 1938
Sansonnet 1933
Agin the Law
鹿毛 1946
Portlaw 1928
Revolte 1933
Intent
芦毛 1952
Vilmorin
芦毛 1943
Gold Bridge 1929
Queen of the Meadows 1938
Under Canvas
鹿毛 1943
Winterhalter 1937
Shelton 1935
Peckitts Well
鹿毛 1982.3.21
Lochnager
黒鹿毛 1972
Dumbarnie
黒鹿毛 1949
Dante 1942
Lost Soul 1931
Miss Barbara
黒鹿毛 1961
Le Dieu d’Or 1952
Barbarona 1947
Great Grey Niece
芦毛 1976.3.31
Great Nephew
鹿毛 1963
Honeyway 1941
Sybil’s Niece 1951
Grey Shoes
芦毛 1970
Grey Sovereign
芦毛 1948.3.30
Evening Shoe
栗毛 1960

<5代血統表内のクロス:Fairway5×5>

Lochsong(1988.4.26)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
Song
(Owen Tudor系)
Lochnager
(Dante系)
Great Nephew
(Fairway系)
Grey Sovereign
(Nasrullah系)
牝系 母の何番仔?
半妹も英GI勝ち馬
(No. 13-a)
初仔?

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1993年のナンソープS(英GI。ヨーク芝5F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師 人気
1 5 Lochsong 牝5 58.5 Frankie Dettori 58.12 I A Balding 6
2 1 Paris House 牡4 59.9 John Carroll 1 1/2 J Berry 2
3 10 College Chapel 牡3 58.5 L Piggott 3/4 M V O’Brien 1
4 3 Elbio 牡6 59.9 W R Swinburn 1 Peter Makin 4
5 2 Blyton Lad せん7 59.9 S Webster クビ M J Camacho 7

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1993年のアベイ・ド・ロンシャン賞(仏GI。ロンシャン芝1000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師 人気
1 9 Lochsong 牝5 61 Frankie Dettori 59.70 I A Balding 2
2 6 Stack Rock 牝6 61 Kieren Fallon 6 Eric Alston 6
3 4 Monde Bleu 牡5 62 S Guillot 短アタマ A Fabre 4
4 8 Zieten 牡3 62 Thierry Jarnet 1/2 A Fabre 1
5 2 Tropical 牝3 61 Mick Kinane 3/4 D K Weld 3

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1994年のアベイ・ド・ロンシャン賞(仏GI。ロンシャン芝1000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師 人気
1 8 Lochsong 牝6 61 Frankie Dettori 57.20 I A Balding 1
2 2 Mistertopogigo 牡4 62 Kevin Darley 5 B Beasley 6
3 10 Spain Lane 牝3 61 W R Swinburn 2 A Fabre 5
4 7 Late Parade 牡3 62 M Roberts 1 P Lodigiani 10
5 1 Great Deeds 牝3 61 W Carson ハナ Mick Channon 9

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1993年のカルティエ賞年度代表馬に選出されたのは、英国のスプリント女王Lochsong。同年のアベイ・ド・ロンシャン賞の6馬身差勝ちのインパクト故でしょうか。純粋なスプリンターのカルティエ賞年度代表馬の受賞は、2022年終了時点では、Lochsong唯1頭です。

なお、1993年のカルティエ賞の選出馬には、最優秀3歳牡馬にコマンダーインチーフ(1990.5.18)、最優秀古馬にオペラハウス(1988.2.24)がいました。後に日本に種牡馬として輸入されたこの2頭、前者が英ダービー(GI)と愛ダービー(GI)、後者がコロネーションC(英GI)、エクリプスS(英GI)、”キング・ジョージ”(英GI)と、共に中長距離の大レースを複数勝っていましたが、それでもLochsongのインパクトには勝てなかった、というところでしょうか。

1993年当時は、海の向こうの情報について、月刊『優駿』における、故・石川ワタルさんの記事で確認したものです。Lochsongのカルティエ賞年度代表馬の選出時も「へぇ、スプリンターが欧州年度代表馬とは。サスガに懐が深い」と思ったもの。

今は昔となりますが、世界が網の目でつながれている2023年現在からすると、30年前は世界が随分と遠かったのだと、改めて思います。

  

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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[Lochsongの主な競走成績]

  1. ナンソープS(英GI)、アベイ・ド・ロンシャン賞(仏GI)2回、キングズスタンドS(英GII)、テンプルS(英GII)、キングジョージS(英GIII)2回、パレスハウスS(英GIII)
  2. ダイアデムS(英GIII)
  3. スプリントC(英GI)、グロシェーヌ賞(仏GII)、パレスハウスS(英GIII)

通算27戦15勝、2着2回、3着4回。

#余談。時折しも1993年、日本ではビワハヤヒデ(1990.3.10)とヤマニンゼファー(1988.5.27)の年度代表馬争いがなされており、前者が第54回菊花賞(GI)勝ちとGI2着3回、後者が第108回天皇賞・秋(GI)と第43回安田記念(GI)のGI2勝とGI2着1回。結果は、ビワハヤヒデに軍配が上がりましたが、物議を醸したところもありました。ともあれ、ビワハヤヒデの「菊花賞5馬身差の日本レコード勝ち」は大きく印象に残るものでしたし、着差のインパクトという意味では、Lochsongに通ずるところもありました。

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