メイショウハリオ(2017.2.25)-第46回帝王賞(JpnI)の勝ち馬-

メイショウハリオ 牡 栗毛 2017.2.25生 浦河町・三嶋牧場生産 馬主・松本 好雄氏 栗東・岡田 稲男厩舎

メイショウハリオ(2017.2.25)の4代血統表
パイロ
黒鹿毛 2005.2.19
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Preach
鹿毛 1989.3.26
Mr. Prospector 1970.1.28
Narrate 1980.4.6
Wild Vision
鹿毛 1998.5.16
Wild Again
黒鹿毛 1980.5.22
Icecapade 1969.4.4
Bushel-n-Peck 1958.3.21
Carol’s Wonder
芦毛 1984.3.15
Pass the Tab 1978.3.29
Carols Christmas 1977.4.10
メイショウオウヒ
黒鹿毛 2008.5.7
マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society 1982.2.16
Santa Luciana 1973.4.4
アルペンローズ
黒鹿毛 1999.3.31
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Amizette
鹿毛 1992.5.23
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Courtly Dee
黒鹿毛 1968.3.8

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Hail to Reason5×5(母方)>

メイショウハリオ(2017.2.25)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
パイロ
(A.P. Indy系)
マンハッタンカフェ
(サンデーサイレンス系)
Kris S.
(Roberto系)
フォーティナイナー
(Mr. Prospector系)
牝系 母の何番仔?
半弟テーオーロイヤル
(No. A4)
2番仔
(不受胎後)

*

2023年の第46回帝王賞(JpnI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 メイショウハリオ 牡6 57 濱中俊 2:01.9   9-9-8-7 36.4 502
[-3]
岡田稲男 2
2 2 クラウンプライド 牡4 57 川田将雅 2:01.9 ハナ 3-4-5-4 36.7 501
[0]
新谷功一 4
3 1 テーオーケインズ 牡6 57 松山弘平 2:01.9 アタマ 5-6-7-6 36.5 508
[0]
高柳大輔 1
4 12 ハギノアレグリアス 牡6 57 岩田望来 2:02.7 4 7-7-4-3 37.5 488
[-2]
四位洋文 6
5 8 プロミストウォリア 牡6 57 鮫島克駿 2:02.9 1 1-1-1-1 37.8 530
[+10]
野中賢二 3

2023年の第46回帝王賞競走(GI。ダート2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.0 – 10.9 – 12.2 – 13.0 – 12.3 – 12.2 – 12.5 – 12.9 – 11.7 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.0 – 22.9 – 35.1 – 48.1 – 1:00.4 – 1:12.6 – 1:25.1 – 1:38.0 – 1:49.7 – 2:01.9
上り 4F 49.3 – 3F 36.8

大井ダート2000m、曇の良馬場、12頭立て。メイショウハリオ、帝王賞史上初の連覇成る。2023年上半期の古馬ダート中距離王を決める一戦は白熱した好勝負となりました。

大井の直線386mで先に抜け出したのは最内の最短距離を通ったクラウンプライド(2019.5.4)。昨秋以降日本テレビ盃(JpnII)2着、JBCクラシック(JpnI)2着、チャンピオンズカップ(GI)2着、サウジカップ(沙GI)5着、ドバイワールドカップ(UAE・GI)5着と好戦を続けて来たUAEダービー(GII)勝ち馬。なんとしても勝ち取りたいGI級競走の頂き。

そんなクラウンプライドを馬場真ん中から縫うように追ったのはテーオーケインズ(2017.4.27)。一昨年2021年4番人気1着、昨年2022年1番人気4着と来て迎えた今年2023年。ジーワン初勝利を収めた大井ダート2000mの舞台で昨年に続いて1番人気に推してくれたファンに応えるべく伸びた様。

そうして、大外から鋭脚を見せたのがディフェンディングチャンピオンのメイショウハリオ。チュウワウィザード(2015.4.19)、オメガパフューム(2015.4.6)という強豪を「クビ」「1と2分の1馬身」負かしてみせたレースから1年。今年の初戦フェブラリーS(GI)は大きな出遅れだったものの切れ味の良さを見せてレモンポップ(2018.2.15)から0秒6差の3着。あのレースを見て「あぁ、松本オーナーの馬、改めて強いなぁ」と思ったもの。返す刀のかしわ記念(JpnI)では五分のスタートを決めるとタガノビューティー(2017.3.16)、ハヤブサナンデクン(2016.3.31)を「クビ」「2分の1馬身」封じてジーワン2勝目。そんな勢いを持って臨んだこの舞台、更に力を付けているところを見せたメイショウハリオ、決勝点でタイム差なしの「ハナ」「アタマ」の勝負を僅かに差し切っていました。

メイショウハリオが三度の勝負強さを見せた2023年の帝王賞、出走12頭を見れば7頭が6歳馬でした。4歳馬3頭の内の1頭だったクラウンプライドが2着で気を吐きましたが、実のところ7着のジュンライトボルト(2017.4.27)まで7頭中6頭が6歳馬。まだまだ元気なところを見せている現6歳の2017年生まれ世代はコントレイル(2017.4.1)、デアリングタクト(2017.4.15)という牡牝の無敗の三冠馬を送り出した世代。砂上の古馬GI級勝ち馬ということではメイショウハリオ、テーオーケインズ、ジュンライトボルトと既に名前を出した3頭の他にもカフェファラオ(2017.3.3)、ショウナンナデシコ(2017.2.6)、そしてウシュバテソーロ(2017.3.4)。むぅ、やはり強いジェネレーション。

そしてまたメイショウハリオとテーオーケインズは母父マンハッタンカフェが共通しています。近時マンハッタンカフェはブルードメアサイアーとして輝きを放っている感もあり、今年の東京優駿(GI)勝ち馬タスティエーラ(2020.3.22)も送り込んでいます。マンハッタンカフェはジャングルポケット(1998.5.7)、クロフネ(1998.3.31)、アグネスタキオン(1998.4.13)等と同い年の1998年生まれ世代。21世紀最初のクラシック世代でもあり、私にとっても思い出深い馬たち。マンハッタンカフェも日本で走ったGIでは3戦3勝という勝負強さと、父サンデーサイレンスによく似た青鹿毛の流星が印象に残る名馬でした。

完全に強力世代の屋台骨を背負う1頭となったメイショウハリオ。次走は未定も韓国のコリアカップ(GIII)も視野に入っている模様。もし本当に遠征するとなったら、日本のジーワン3勝馬の「能力」の恐ろしさを見せてほしいもの。メイショウハリオ、6歳を迎えてますます盛んな砂の王の、2023年下半期の走りも楽しみにしています

メイショウハリオ 帝王賞連覇から一夜…栗東帰厩“オーナー孝行” | 競馬ニュース - netkeiba.com
28日の帝王賞で史上初の連覇を成し遂げたメイショウハリオ(牡6=岡田)は29日午前5時、栗東トレセンに帰厩した。担当の湊助手は「普段と変わらない、いつもの競馬終わりと同じ感じですね」と大仕事を終えた… No.1競馬情報サイト「netkeib...

  

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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