サンデーサイレンス(1986.3.25)-SS以降のエクリプス賞年度代表馬(No.1)-

サンデーサイレンス(Sunday Silence) 牡 青鹿毛 1986.3.25生~2002.8.19没 米国・Oak Cliff Thoroughbreds, Ltd.生産 馬主・Gaillard-Hancock III-Whittingham 米国・Charles E. Whittingham厩舎

サンデーサイレンス(1986.3.25)の4代血統表
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to
鹿毛 1951
Royal Charger 1942
Source Sucree 1940
Nothirdchance
鹿毛 1948
Blue Swords 1940
Galla Colors 1943
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
Cosmic Bomb
黒鹿毛 1944
Pharamond 1925
Banish Fear 1932
Almahmoud
栗毛 1947.5.18
Mahmoud 1933
Arbitrator 1937
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
Promised Land
芦毛 1954.3.31
Palestinian 1946
Mahmoudess 1942
Pretty Ways
黒鹿毛 1953.3.21
Stymie 1941
Pretty Jo 1948
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse(ARG)
黒鹿毛 1956
Gulf Stream 1943
Mignon 1946
Edelweiss
鹿毛 1959.2.15
Hillary
黒鹿毛 1952
Dowager
鹿毛 1948

<5代血統表内のクロス:Mahmoud4×5、Blue Larkspur5×5(父方)>

サンデーサイレンス(1986.3.25)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
Halo
(Hail to Reason系)
Understanding
(Teddy系)
Montparnasse
(Hyperion系)
Hillary
(Khaled系)
牝系 母の何番仔?
母が米GII勝ち馬
(No. 3-e)
血統登録された初めての仔

*

1989年の第115回ケンタッキーダービー(米GI。チャーチルダウンズ・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 10 サンデーサイレンス 牡3 57.2 P. Valenzuela 2:05.00 C. Whittingham 2
2 13 Easy Goer 牡3 57.2 P. Day 2 1/2 C. McGaughey III 1
3 12 オウインスパイアリング 牡3 57.2 C. Perret アタマ C. McGaughey III 1
4 7 Dansil 牡3 57.2 L. Snyder 3/4 F. Brothers 5
5 4 ホークスター 牡3 57.2 M. Castaneda ハナ R. McAnally 10

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1989年の第114回プリークネスS(米GI。ピムリコ・ダート9.5F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 7 サンデーサイレンス 牡3 57.2 Pat Valenzuela 1:53.80 Charlie Whittingham 2
2 8 Easy Goer 牡3 57.2 Pat Day ハナ Claude McGaughey III 1
3 6 Rock Point 牡3 57.2 Chris Antley 5 Sidney Watters, Jr. 4
4 5 Dansil 牡3 57.2 Larry Snyder 2 Frank Brothers 5
5 1 ホークスター 牡3 57.2 Marco Castaneda 3 3/4 Ronald McAnally 7

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1989年の第6回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI。ガルフストリームパーク・ダート10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 サンデーサイレンス 牡3 55.3 C. McCarron 2:00.20 C. Whittingham 2
2 1 Easy Goer 牡3 55.3 P. Day クビ C. McGaughey III 1
3 7 ブラッシングジョン 牡4 57.2 A. Cordero, Jr. 1 R. Lundy 6
4 2 Present Value 牡5 57.2 E. Delahoussaye 9 3/4 J. Fanning 5
5 3 Cryptoclearance 牡5 57.2 J. Santos 1/2 F. Schulhofer 4

*

1989年のエクリプス賞年度代表馬、サンデーサイレンス。言わずと知れた20世紀末の革命種牡馬は、現役時代に通算14戦9勝、2着5回。日本で言うところの100%連対を果たした名競走馬でもありました。

↑で挙げた3レースの2着はいずれもEasy Goer(1986.3.21)。そんな好敵手との対戦成績は、サンデーサイレンスの3勝1敗。

その血統を見れば、かたや雑草の出自のサンデーサイレンス、こなた極め付きの良血の出自のEasy Goer。

両極端なライバルの対決は、そのまま、生産牧場であるストーンファーム(=サンデーサイレンス)とクレイボーンファーム(=Easy Goer)の対決でもありました。世襲は時に難しい要因をはらみますが、ストーンファームの代表アーサー・ボイド・ハンコックIII世氏は、もともとは、クレイボーンファームの先代であるアーサー・ボイド・ハンコック・ジュニア氏の長子という背景。言うならば、実家を追い出された長男(=サンデーサイレンスの生産者)と、家督を継いだ次男(=Easy Goerの生産者)との代理闘争、という様相でした。

#念の為。Easy Goerの生産名義はもちろんオグデン・フィップス氏ですが、生産牧場についてのお話です。

サンデーサイレンスとイージーゴアの壮烈なライバル関係(アメリカ)【その他】
25年前に米国競馬の最高の舞台で繰り広げられたイージーゴア(Easy Goer)とサンデーサイレンスの壮烈な叩き合いの接戦は、稀に見る素晴らしいものだった。  東海岸と西海岸、王子と乞食のような対立関係から、シービスケット(Seabiscu...

*

それでは、振り返ると改めてその恐ろしさを思い知らされる、サンデーサイレンスのGI勝ち産駒を生年順に記しますと、、、

  1. タヤスツヨシ(1992.4.26)
    →東京優駿(GI)
  2. ジェニュイン(1992.4.28)
    →皐月賞(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)
  3. ダンスパートナー(1992.5.25)
    →優駿牝馬(GI)、エリザベス女王杯(GI)
  4. マーベラスサンデー(1992.5.31)
    →宝塚記念(GI)
  5. フジキセキ(1992.4.15)
    →朝日杯3歳S(GI)
  6. バブルガムフェロー(1993.4.11)
    →天皇賞・秋(GI)、朝日杯3歳S(GI)
  7. イシノサンデー(1993.5.29)
    →皐月賞(GI)
  8. ダンスインザダーク(1993.6.5)
    →菊花賞(GI)
  9. サイレンススズカ(1994.5.1)
    →宝塚記念(GI)
  10. ステイゴールド(1994.3.24)
    →香港ヴァーズ(GI)
  11. スペシャルウィーク(1995.5.2)
    →東京優駿(GI)、ジャパンカップ(GI)、天皇賞・春(GI)、天皇賞・秋(GI)
  12. アドマイヤベガ(1996.3.12)
    →東京優駿(GI)
  13. トゥザヴィクトリー(1996.2.22)
    →エリザベス女王杯(GI)
  14. スティンガー(1996.5.15)
    →阪神3歳牝馬S(GI)
  15. アグネスフライト(1997.3.2)
    →東京優駿(GI)
  16. エアシャカール(1997.2.26)
    →皐月賞(GI)、菊花賞(GI)
  17. チアズグレイス(1997.3.30)
    →桜花賞(GI)
  18. マンハッタンカフェ(1998.3.5)
    →有馬記念(GI)、天皇賞・春(GI)、菊花賞(GI)
  19. アグネスタキオン(1998.4.13)
    →皐月賞(GI)
  20. ビリーヴ(1998.4.26)
    →スプリンターズS(GI)、高松宮記念(GI)
  21. メジロベイリー(1998.5.30)
    →朝日杯3歳S(GI)
  22. デュランダル(1999.5.25)
    →マイルチャンピオンシップ(GI)2回、スプリンターズS(GI)
  23. ゴールドアリュール(1999.3.3)
    →フェブラリーS(GI)、東京大賞典(統一GI)、ジャパンダートダービー(統一GI)、ダービーグランプリ(統一GI)
  24. アドマイヤマックス(1999.4.10)
    →高松宮記念(GI)
  25. Sunday Joy(1999.8.22)
    →ATCオークス(豪GI)
  26. ネオユニヴァース(2000.5.21)
    →東京優駿(GI)、皐月賞(GI)
  27. ゼンノロブロイ(2000.3.27)
    →ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、天皇賞・秋(GI)
  28. スティルインラブ(2000.5.2)
    →優駿牝馬(GI)、桜花賞(GI)、秋華賞(GI)
  29. ヘヴンリーロマンス(2000.3.5)
    →天皇賞・秋(GI)
  30. アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)
    →エリザベス女王杯(GI)2回
  31. オレハマッテルゼ(2000.1.16)
    →高松宮記念(GI)
  32. ピースオブワールド(2000.2.18)
    →阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
  33. ダイワメジャー(2001.4.8)
    →皐月賞(GI)、天皇賞・秋(GI)、安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)2回
  34. ハーツクライ(2001.4.15)
    →有馬記念(GI)、ドバイシーマクラシック(UAE・GI)
  35. ダンスインザムード(2001.4.10)
    →桜花賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)
  36. ダイワエルシエーロ(2001.5.11)
    →優駿牝馬(GI)
  37. スズカマンボ(2001.4.28)
    →天皇賞・春(GI)
  38. ハットトリック(2001.4.26)
    →マイルチャンピオンシップ(GI)、香港マイル(GI)
  39. ディープインパクト(2002.3.25)
    →東京優駿(GI)、ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、皐月賞(GI)、菊花賞(GI)、天皇賞・春(GI)、宝塚記念(GI)
  40. エアメサイア(2002.2.4)
    →秋華賞(GI)
  41. スズカフェニックス(2002.3.29)
    →高松宮記念(GI)
  42. ショウナンパントル(2002.2.20)
    →阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
  43. マツリダゴッホ(2003.3.15)
    →有馬記念(GI)
  44. フサイチパンドラ(2003.2.27)
    →エリザベス女王杯(GI)。今はアーモンドアイ(2015.3.10)の母、と言ったほうが通りが良いでしょうか^^;

折々の活躍が思い出される、GI勝ち産駒の多さよ。その血は日本の枠組みを超えて、世界に広がって行きます。

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[サンデーサイレンス(1986.3.25)の主な競走成績]

  1. ケンタッキーダービー(米GI)、プリークネスS(米GI)、ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)、サンタアニタダービー(米GI)、スーパーダービー(米GI)、カリフォルニアンS(米GI)、サンフェリペH(米GII)
  2. ベルモントS(米GI)、ハリウッドゴールドC(米GI)、スワップスS(米GII)

通算14戦9勝、2着5回。

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