ファレノプシス(1995.4.4)

ファレノプシス 牝 黒鹿毛 1995.4.4生~2016.7.1没 新冠町・マエコウフアーム生産 馬主・(有)ノースヒルズマネジメント 栗東・浜田 光正厩舎

ファレノプシス(1995.4.4)の4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley’s Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.227
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
キャットクイル
鹿毛 1990.5.22
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
Damascus
鹿毛 1964.4.14
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Fiji
栗毛 1960
Acropolis
栗毛 1952
Rififi
栗毛 1954

<5代血統表内のクロス:なし>

ファレノプシス(1995.4.4)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Damascus
(Sword Dancer系)
Acropolis
(Blenheim系)
牝系 母の何番仔?
半弟キズナ
(No. 13-a)
初仔

*

1998年の第58回桜花賞(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 9 ファレノプシス 牝3 武 豊 1:34.0 浜田 光正 3
2 15 ロンドンブリッジ 牝3 松永 幹夫 1:34.2 1・1/4 中尾 謙太郎 4
3 10 エアデジャヴー 牝3 横山 典弘 1:34.2 アタマ 伊藤 正徳 9
4 16 ロッチラヴウインク 牝3 角田 晃一 1:34.2 クビ 田島 良保 7
5 14 マックスキャンドゥ 牝3 蛯名 正義 1:34.3 クビ 伊藤 雄二 5
1998年の第58回桜花賞(GI。阪神芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 10.9 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 12.6 – 11.3 – 12.4
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.4 – 34.3 – 45.9 – 57.7 – 1:10.3 – 1:21.6 – 1:34.0
上り 4F 48.1 – 3F 36.3

1998年の第58回桜花賞。阪神芝1600mに咲いた胡蝶蘭。前走チューリップ賞(GIII)4着からの巻き返しは、テン乗りとなった武豊騎手の進言により装着されたDハミの効果もあったとか。その勝ち時計1分34秒0は当時の桜花賞レコード。この世代は牝馬にも能力の高い馬が揃っていたように思います。また、2着ロンドンブリッジ(1995.5.6)、3着エアデジャヴー(1995.3.27)が繁殖牝馬に上がった後、GI勝ち馬の母になったのは周知の通り。前者がダイワエルシエーロ(2001.5.11)の母、後者がエアメサイア(2002.2.4)の母ですね。

*

1998年の第16回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 ファレノプシス 牝3 54 武豊 2:04.4 2-2-2-2 36.5 438
[+8]
浜田光正 1
2 3 ビワグッドラック 牝3 54 秋山真一郎 2:04.5 クビ 3-3-3-3 36.3 440
[-2]
松田博資 9
3 4 エリモピュア 牝3 54 幸英明 2:04.9 2.1/2 1-1-1-1 37.0 468
[+10]
大沢真 8
4 9 ラティール 牝3 54 藤田伸二 2:05.2 2 9-9-9-5 36.9 494
[+18]
加藤敬二 5
5 6 ナリタルナパーク 牝3 54 佐藤哲三 2:05.3 クビ 3-3-3-3 37.3 426
[-12]
大久保正陽 6
1998年の第16回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.9 – 11.7 – 13.3 – 13.0 – 12.5 – 12.4 – 12.1 – 11.7 – 11.7 – 13.1
ラップの
累計タイム
12.9 – 24.6 – 37.9 – 50.9 – 1:03.4 – 1:15.8 – 1:27.9 – 1:39.6 – 1:51.3 – 2:04.4
上り 4F 48.6 – 3F 36.5

*

1998年の第3回秋華賞(GI。京都芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 14 ファレノプシス 牝3 武 豊 2:02.4 浜田 光正 2
2 7 ナリタルナパーク 牝3 佐藤 哲三 2:02.6 1・1/2 大久保 正陽 14
3 5 エアデジャヴー 牝3 横山 典弘 2:02.7 3/4 伊藤 正徳 1
4 3 エガオヲミセテ 牝3 四位 洋文 2:02.8 1/2 音無 秀孝 11
5 13 バプティスタ 牝3 岡部 幸雄 2:02.9 クビ 前田 禎 13
1998年の第3回秋華賞(GI。京都芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 11.4 – 12.5 – 12.7 – 12.8 – 12.4 – 11.9 – 12.1 – 12.0 – 12.1
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.9 – 36.4 – 49.1 – 1:01.9 – 1:14.3 – 1:26.2 – 1:38.3 – 1:50.3 – 2:02.4
上り 4F48.1 – 3F 36.2

1998年の第3回秋華賞。京都芝2000mにも咲いた胡蝶蘭。この1998年の秋華賞は、さながら、その年の9月27日に胃破裂で死亡したナリタブライアン(1991.5.3)の追悼レースでした。

ナリタブライアン(1991.5.3)-JRA賞年度代表馬(No.8)-
ナリタブライアン(1991.5.3)-JRA賞年度代表馬(No.8)-

1着ファレノプシスは「ナリタブライアンの従妹で4分の3以上同じ血統構成を持つ馬」、2着のナリタルナパーク(1995.5.31)は「ナリタブライアンと同父・同生産牧場・同馬主・同厩舎」。

#秋華賞のトライアルである上述のローズSは、実は9月27日に行われました。ローズS2着のビワグッドラック(1995.6.19)も、ナリタブライアンと同じ早田牧場新冠支場の生産馬でした。

*

2000年の第25回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[増減]
調教師
1 2 ファレノプシス 牝5 56 松永幹夫 2:12.8 440
[-8]
浜田光正 3
2 1 フサイチエアデール 牝4 56 横山典弘 2:12.9 1/2 448
[+12]
松田国英 1
3 14 エイダイクイン 牝5 56 二本柳壮 2:13.2 2 416
[0]
鈴木康弘 10
4 5 トゥザヴィクトリー 牝4 56 四位洋文 2:13.4 1 1/2 498
[+14]
池江泰郎 2
5 13 シルクプリマドンナ 牝3 54 藤田伸二 2:13.5 3/4 432
[-4]
山内研二 4
2000年の第25回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.0 – 12.2 – 12.2 – 12.9 – 13.5 – 13.2 – 11.6 – 11.4 – 11.2 – 11.3
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.3 – 35.5 – 47.7 – 1:00.6 – 1:14.1 – 1:27.3 – 1:38.9 – 1:50.3 – 2:01.5 – 2:12.8
上り 4F 45.5 – 3F 33.9

2000年の第25回エリザベス女王杯。京都芝2200mにも咲いた胡蝶蘭。引退の花道を自ら飾った勝利は、秋華賞以来2年ぶりの勝ち星。直線、鋭く追い上げると、最後の最後で2分の1馬身抜け出して、ライバルたちの夢を打ち砕きました。むぅ、ここ一番の勝負強さがサスガ。

*

ファレノプシス。2001年1月に京都競馬場で行われた彼女の引退式の際、胡蝶蘭のレイがクビから掛けられていました。黒鹿毛の馬体と、白い大きな花弁が、互いを引き立てあって、本当に綺麗でした。

ファレノプシスの直仔には自身に匹敵するような仔は出ませんでしたが、それでも11頭の仔どものうち9頭が牝馬でしたので、孫、曾孫の代から活躍馬が出てくれることを願ってやみません。

女という性の真に素敵なところは、青春の折には咲いては散る花にもなれて、齢重ねたのち、次代の花を産み出す樹にもなれるところ。

胡蝶蘭の子孫が美しい大輪を咲かせる様子、楽しみにしたいものです。

 

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ファレノプシス(1995.4.4)の主な競走成績]

  1. 桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、ローズS(GII)
  2. 札幌記念(GII)
  3. 優駿牝馬(GI)

通算16戦7勝、2着1回、3着1回。

ファレノプシス|名馬メモリアル|競馬情報ならJRA-VANN
競馬史に偉大な足跡を残したファレノプシスを紹介します。

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