シカゴスティング(2021.4.17)&ガイアメンテ(2021.4.5)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.4)-

シカゴスティング 牝 黒鹿毛 2021.4.17生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・辻川 弘氏 栗東・庄野 靖志厩舎

シカゴスティング(2021.4.17)の4代血統表
ロゴタイプ
黒鹿毛 2010.3.10
ローエングリン
栗毛 1999.6.8
Singspiel
鹿毛 1992.2.25
In The Wings 1986.1.17
Glorious Song 1976.4.22
カーリング
黒鹿毛 1992.2.17
Garde Royale 1980.3.24
Corraleja 1982.3.9
ステレオタイプ
鹿毛 2002.2.16
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
スターバレリーナ
鹿毛 1990.5.8
Risen Star 1985.3.25
ベリアーニ 1985.4.11
マルチスクリーン
鹿毛 2014.5.15
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
マルバイユ
鹿毛 2000.2.10
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
ラストタイクーン 1983.5.9
Flame of Tara 1980.4.20
Hambye
鹿毛 1994.3.10
Distant Relative
鹿毛 1986.3.10
Paglietta Gener
鹿毛 1986.4.6

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Halo4×5×5>

シカゴスティング(2021.4.17)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
ロゴタイプ
(Sadler’s Wells系)
スクリーンヒーロー
(Roberto系)
Marju
(トライマイベスト系)
Distant Relative
(Habitat系)
牝系 母の何番仔?
伯母マルセリーナ
(No. 9-f)
4番仔
(4連産目)

*

レース結果 JRA
2023年のフェニックス賞(OP。小倉芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 シカゴスティング 牝2 55 川田 将雅 1:10.3   2-2 34.6 428
[-2]
庄野 靖志 1
2 2 フタバ 牝2 55 団野 大成 1:10.8 3 3-3 35.0 398
[-6]
西村 真幸 3
3 4 マクッテソフィア 牝2 55 国分 恭介 1:10.9 クビ 1-1 35.3 408
[-2]
川村 禎彦 6
4 7 ジョウゲンノツキ 牝2 55 坂井 瑠星 1:11.1 1 8-6 34.9 430
[-8]
牧田 和弥 2
5 11 ハヤブサソンタクン 牡2 55 田口 貫太 1:11.2 3/4 3-3 35.4 446
[-6]
寺島 良 4
2023年のフェニックス賞(OP。小倉芝1200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2 – 11.4 – 12.0 – 11.6 – 11.2 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.2 – 23.6 – 35.6 – 47.2 – 58.4 – 1:10.3
上り 4F 46.7 – 3F 34.7

小倉芝1200m、晴の良馬場、11頭立て。夏の小倉2歳戦のオープン特別としておなじみのフェニックス賞。2003年から2007年にかけては福永祐一騎手が騎乗機会5連覇を果たされて相性の良さが知られたレース。その2023年の一戦を制したのは単勝1.1倍の圧倒的な1番人気に推されたシカゴスティング。まま、11頭中JRAのレースで勝ち上がっていたのはシカゴスティング唯1頭だけだったというところではありましたが、川田将雅騎手にエスコートされたロゴタイプの娘、1番良い発馬を決めると先行2番手から小倉芝の直線293mを颯爽と抜け出し、決勝点ではフタバ(2021.4.7)に3馬身差。前日の阿蘇S(OP)をキングスソード(2019.4.4)で勝利を収めて以降騎乗機会4連勝中だった川田騎手は5連勝目を遂げられました。

正直に申し上げまして、フェニックス賞前にシカゴスティングの予定稿を作成していたのですが、ロゴタイプの仔ということで「書いておきたいな」と思ったのでした。ロゴタイプは現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に皐月賞(GI)、安田記念(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)、スプリングS(GII)と重賞4勝。2歳GIを勝利し、3歳クラシックの皐月賞をレースレコード勝ちし、そして6歳の安田記念で三度のGI勝利。ロゴタイプ、本物の名馬と思います。そんなロゴタイプ、種牡馬初年度となる2019年生まれ世代から阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)2着のラブリイユアアイズ(2019.3.19)、2年度の2020年生まれ世代からミトノオー(2020.4.24)、オメガギネス(2020.1.28)、ベラジオソノダラブ(2020.4.29)とダートで活躍する牡馬たち、そして3年度の2021年生まれ世代からシカゴスティングと地味ではありますが走る仔を送り出しています。2023年現在はレックススタッドで種付け料50万円(受胎条件)で繋養されているロゴタイプ、仔どもたちのさらなる活躍を期待しています。

ロゴタイプ | LEX STUD(レックススタッド)

お父さんの名を高めて欲しいシカゴスティング、その馬名意味は「シカゴを舞台にした映画スティング。母名(スクリーン)から連想」ということです。

*

ガイアメンテ 牡 栗毛 2021.4.5生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・須貝 尚介厩舎

ガイアメンテ(2021.4.5)の4代血統表
ドゥラメンテ
鹿毛 2012.3.22
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン 1983.4.7
ダイナカール 1980.5.10
ミュージカルロマンス
鹿毛 2007.2.24
Concorde’s Tune
芦毛 1989.2.5
Concorde Bound
芦毛 1981.5.4
Super Concorde 1975.4.20
Grey Sister 1973.3.2
Parisian Tune
栗毛 1983.3.7
Tunerup 1976.4.4
Paris Or Bust 1967.4.9
Candlelightdinner
黒鹿毛 2002.4.16
Slew Gin Fizz
芦毛 1991.3.22
Relaunch 1976.3.16
スループリンセス 1984.3.28
Romantic Dinner
黒鹿毛 1989.4.17
Who’s for Dinner
黒鹿毛 1979.2.15
Victorious Meg
栗毛 1980.5.7

<5代血統表内のクロス:なし>

ガイアメンテ(2021.4.5)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
ドゥラメンテ
(Mr. Prospector系)
Concorde’s Tune
(Bold Ruler系)
Slew Gin Fizz
(Intent系)
Who’s for Dinner
(Native Dancer系)
牝系 母の何番仔?
母が米GI2勝馬
(No. 10-a)
5番仔
(流産後)

*

レース結果 JRA
2023年のメイクデビュー札幌(札幌芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ガイアメンテ 牡2 55 武 豊 1:52.4   4-2-2-2 36.8 482
[初出走]
須貝 尚介 1
2 7 コルレオニス 牡2 55 C.ルメール 1:52.8 2 1-1-1-1 37.3 442
[初出走]
友道 康夫 2
3 2 ミスマテンロウ 牝2 55 横山 典弘 1:53.5 4 5-5-5-3 37.3 494
[初出走]
昆 貢 3
4 3 タイセイレスポンス 牡2 55 横山 和生 1:53.8 1 3/4 3-2-4-3 38.0 488
[初出走]
安田 翔伍 4
5 6 マツシマ 牡2 55 丹内 祐次 1:55.1 8 2-2-3-5 39.4 514
[初出走]
尾形 和幸 5
2023年のメイクデビュー札幌(札幌芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.2 – 12.0 – 13.0 – 12.6 – 12.3 – 12.4 – 12.6 – 12.0 – 12.3
ラップの
累計タイム
13.2 – 25.2 – 38.2 – 50.8 – 1:03.1 – 1:15.5 – 1:28.1 – 1:40.1 – 1:52.4
上り 4F 49.3 – 3F 36.9

武豊騎手がオフィシャルサイトで

 もう一つ、1800mの新馬戦を勝ったガイアメンテはいい勝ち方ができました。ストライドが大きくて、しかも力強い好素材。いかにもドゥラメンテ産駒らしい大物感も伝わってきて、今後が楽しみになりました。

日記・コラム | 武豊オフィシャルサイト

と述べられているガイアメンテ。私、某所のPOGで「2021年生まれ世代は母が前年産駒なし後の仔しか選ばない」という独自規定を持って参加しているのですが、大物候補を選び損ねました^^;

そうしてガイアメンテの4代血統表を開いてみれば、やっぱり良いんですよね。母方にIntent(1948)系を配して4代の累代父の中に異系を組み込むというのは、コントレイル(2017.4.1)、ジャスティンパレス(2019.4.12)、キラーアビリティ(2019.1.27)、ダノンベルーガ(2019.2.7)、マンダリンヒーロー(2020.3.20)等と同じ。元々日本ではパーソロン(1960)やダンデイルート(1972.5.10)などのTourbillon(1928)の血を活かして上級馬を送り込んで来ましたが、近時は米国血脈を持つ輸入繁殖牝馬に組み込まれたMan o’ War(1917.3.29)の血を活用するケースが増えている、というところでしょうか。

母ミュージカルロマンスがブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント(米GI)、プリンセスルーニーH(米GI)と米GI2勝馬という一本筋が通った血統背景からも楽しみが大きいガイアメンテ、その馬名意味は「楽しい、快活な(音楽用語)」とのこと。

  

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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