ハーツクライ(2001.4.15)

ハーツクライ 牡 鹿毛 2001.4.15生~2023.3.9没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・橋口 弘次郎厩舎

ハーツクライ(2001.4.15)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947.5.18
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
ビユーパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
My Bupers
黒鹿毛 1967.6.1
Bupers
黒鹿毛 1961.4.13
Princess Revoked
黒鹿毛 1959.3.30

<5代血統表内のクロス:なし>

ハーツクライ(2001.4.15)の血統の簡易まとめ
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
Bupers
(Black Toney系)
牝系 母の何番仔?
母がGIII2勝馬
(No. 6-a)
5番仔
(5連産目)

*

2004年のサラ系3歳新馬(京都芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 ハーツクライ 牡3 56 武 豊 2:06.0 3-3-4-3 35.3 492
[初出走]
橋口 弘次郎 1
2 6 ミヤタイセン 牡3 56 本田 優 2:06.2 1 1/4 4-6-7-7 35.2 442
[初出走]
昆 貢 2
3 5 リキアイサイレンス 牡3 56 四位 洋文 2:06.4 1 1/2 6-3-3-3 35.8 488
[初出走]
佐藤 正雄 5
4 7 ナムラリュージュ 牡3 56 古川 吉洋 2:06.4 アタマ 6-7-5-3 35.5 518
[初出走]
目野 哲也 6
5 8 インパクトブルー 牡3 56 小牧 太 2:06.4 ハナ 10-10-10-10 35.0 510
[初出走]
安田 隆行 3
2004年のサラ系3歳新馬(京都芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.1 – 12.4 – 13.4 – 13.4 – 12.7 – 12.8 – 12.7 – 12.1 – 12.0 – 11.4
ラップの
累計タイム
13.1 – 25.5 – 38.9 – 52.3 – 1:05.0 – 1:17.8 – 1:30.5 – 1:42.6 – 1:54.6 – 2:06.0
上り 4F 48.2 – 3F 35.5

*

2004年の若葉S(阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 ハーツクライ 牡3 56 安藤 勝己 2:00.2 9-9-10-8 34.2 484
[-4]
橋口 弘次郎 2
2 13 スズカマンボ 牡3 56 福永 祐一 2:00.2 アタマ 9-9-9-8 34.4 478
[-8]
橋田 満 3
3 1 ケージーフジキセキ 牡3 56 池添 謙一 2:00.3 1/2 14-13-11-8 34.3 458
[-2]
鮫島 一歩 1
4 11 アーバンエスケープ 牡3 56 石橋 守 2:01.0 4 13-13-13-11 34.7 464
[-2]
山本 正司 11
5 7 ピエナオンリーワン 牡3 56 幸 英明 2:01.0 クビ 6-5-5-3 35.7 474
[-2]
谷 潔 9
2004年の若葉S(阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 11.2 – 12.5 – 12.4 – 12.0 – 12.3 – 12.0 – 11.9 – 11.7 – 11.7
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.7 – 36.2 – 48.6 – 1:00.6 – 1:12.9 – 1:24.9 – 1:36.8 – 1:48.5 – 2:00.2
上り 4F 47.3 – 3F 35.3

*

2004年の第52回京都新聞杯(GII。京都芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 ハーツクライ 牡3 56 安藤 勝己 2:11.9 10-10-10-10 33.4 476
[-4]
橋口 弘次郎 2
2 5 スズカマンボ 牡3 56 武 豊 2:12.0 1/2 9-9-9-7 33.7 476
[+2]
橋田 満 3
3 9 ミスティックエイジ 牡3 56 池添 謙一 2:12.9 5 5-5-5-4 35.0 468
[0]
飯田 雄三 1
4 4 マイネルマグナート 牡3 56 四位 洋文 2:13.2 1 3/4 5-5-3-3 35.6 476
[0]
宮 徹 5
5 7 シンメイセレリティ 牡3 56 大西 直宏 2:13.5 1 3/4 10-10-10-11 35.0 448
[0]
中村 均 6
2004年の第52回京都新聞杯(GII。京都芝2200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 10.7 – 12.2 – 11.8 – 12.4 – 12.8 – 12.9 – 12.0 – 11.6 – 11.2 – 11.7
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.3 – 35.5 – 47.3 – 59.7 – 1:12.5 – 1:25.4 – 1:37.4 – 1:49.0 – 2:00.2 – 2:11.9
上り 4F 46.5 – 3F 34.5

*

2005年の第50回有馬記念(GI。中山芝2500m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 ハーツクライ 牡4 57 C.ルメール 2:31.9 3-4-4-3 35.0 498
[+2]
橋口 弘次郎 4
2 6 ディープインパクト 牡3 55 武 豊 2:32.0 1/2 11-10-8-6 34.6 440
[-4]
池江 泰郎 1
3 14 リンカーン 牡5 57 横山 典弘 2:32.2 1 1/4 7-7-6-3 35.0 474
[+2]
音無 秀孝 6
4 4 コスモバルク 牡4 57 五十嵐 冬樹 2:32.4 1 1/4 3-2-2-1 35.8 506
[+6]
田部 和則 10
5 13 コイントス 牡7 57 北村 宏司 2:32.5 1/2 10-10-11-13 34.9 550
[+6]
藤沢 和雄 16
2005年の第50回有馬記念(GI。中山芝2500m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.0 – 11.4 – 11.7 – 12.1 – 12.9 – 13.0 – 12.2 – 11.8 – 12.0 – 12.3 – 12.0 – 11.4 – 12.1
ラップの
累計タイム
7.0 – 18.4 – 30.1 – 42.2 – 55.1 – 1:08.1 – 1:20.3 – 1:32.1 – 1:44.1 – 1:56.4 – 2:08.4 – 2:19.8 – 2:31.9
上り 4F 47.8 – 3F 35.5

*

2006年のドバイシーマクラシック(UAE・GI。ナドアルシバ芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 ハーツクライ 牡5 56 C.ルメール 2:31.89 橋口 弘次郎 2
2 2 Collier Hill せん8 56 Dean McKeown 4 1/4 Alan Swinbank 8
3 3 Falstaff せん4 56 Johnny Murtagh 1 1/4 M F De Kock 9
4 14 Ouija Board 牝5 54 Kieren Fallon 3 1/2 Ed Dunlop 1
5 13 Alexander Goldrun 牝5 54 Kevin Manning 5 3/4 J S Bolger 5

*

ハーツクライが死亡 JRA

ハーツクライ。「心の叫び(アイリッシュダンスの演目のひとつ)」という馬名意味にも現れる母アイリッシュダンスは、私にとって思い出深い1990年生まれ世代の名牝の1頭で、その仔ハーツクライの活躍もとても嬉しく思っていました。ともあれ、ディープインパクト(2002.3.25)を打ち負かした2005年の有馬記念はびっくりしましたけれど。

今をときめくクリストフ・ルメール騎手のJRA・GI初勝利が、ハーツクライの有馬記念。私の手許に唯一残っている紙媒体の月刊『優駿』である2006年2月号、表紙を飾っているのが黄色の帽子に「黄、黒縦縞、袖青一本輪」の勝負服を背にした鹿毛の流星。ハーツクライ、この有馬記念勝利により、ディープインパクトにレースで先着したことがある、唯1頭だけの日本生産調教馬となったのでした。

ハーツクライの強さが本物であったことは、2006年の初戦となったドバイシーマクラシックでも発揮され、Ouija Board(2001.3.6)など世界の並み居る強豪を相手にして、2着のドクターデヴィアス(1989.3.10)産駒Collier Hill(1998.3.26)に4と4分の1馬身差の圧勝。そしてまたドバイシーマクラシックの次に挑んだ”キング・ジョージ”(英GI)ではHurricane Run(2002.4.13)、Electrocutionist(2001.2.24)に続く3着。2000年代を飾る欧州の超強豪に伍して戦い、着差は半馬身、半馬身という惜しい結果。近時、レース観戦中の私の心の叫びを音声で披露することもありますが、ハーツクライの”キング・ジョージ”のレース前にも音声を作成したものでした。

……こ、声が若い。まま、私もまだ20代でした。17年前と思うと、時は流れたものです。

*

ハーツクライは種牡馬としてもその能力の高さを存分に見せ付けてくれました。代表産駒を生年順に列挙しますと、

  1. アドマイヤラクティ(2008.2.20)
    →コールフィールドC(豪GI)、ダイヤモンドS(GIII)ほか
  2. ジャスタウェイ(2009.3.8)
    →天皇賞・秋(GI)、ドバイデューティフリー(UAE・GI)、安田記念(GI)、中山記念(GII)、アーリントンC(GIII)ほか
  3. ワンアンドオンリー(2011.2.23)
    →東京優駿(GI)、神戸新聞杯(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)ほか
  4. ヌーヴォレコルト(2011.2.25)
    →優駿牝馬(GI)、中山記念(GII)、ローズS(GII)、レッドカーペットH(米GIII)ほか。牝馬
  5. シュヴァルグラン(2012.3.14)
    →ジャパンカップ(GI)、阪神大賞典(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)ほか
  6. リスグラシュー(2014.1.18)
    →有馬記念(GI)、宝塚記念(GI)、コックスプレート(豪GI)、エリザベス女王杯(GI)、東京新聞杯(GIII)、アルテミスS(GIII)ほか。牝馬
  7. スワーヴリチャード(2014.3.10)
    →ジャパンカップ(GI)、大阪杯(GI)、金鯱賞(GII)、アルゼンチン共和国杯(GII)、共同通信杯(GIII)ほか
  8. ヨシダ(2014.2.24)
    →ウッドワードS(米GI)、ターフクラシックS(米GI)、ヒルプリンスS(米GIII)ほか
  9. タイムフライヤー(2015.2.1)
    →ホープフルS(GI)、エルムS(GIII)ほか
  10. サリオス(2017.1.23)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)、毎日王冠(GII)2回、サウジアラビアロイヤルC(GIII)ほか
  11. ドウデュース(2019.5.7)
    →東京優駿(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)、京都記念(GII)ほか。現役
  12. ノットゥルノ(2019.4.16)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)ほか。現役
  13. Continuous(2020.3.25)
    →英セントレジャーS(GI)ほか。現役

というGI級競走の勝ち馬をはじめ、数多くの活躍馬を送り込んでいます。2014年の優駿牝馬、東京優駿、安田記念の産駒による3週連続GI勝ちは見事でしたし、「史上まれに見る名牝」リスグラシューの5歳時の強さは目を見張りましたし、米国でダートと芝のGIを制したヨシダは来春から日本で種牡馬供用されます。現役ではドウデュースが武豊騎手に朝日杯フューチュリティSの初勝利と50代騎手による東京優駿制覇を贈り、Continuousが世界最古のクラシックレースである英セントレジャーSを制しています。

*

ハーツクライ。忘れがたき名馬の1頭。ドウデュースが有馬記念父仔制覇に挑みます。ハーツクライ、愛息の走り、空の上から応援してあげてください。

 

では、以上雪の家(ゆきのや)でした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ハーツクライ(2001.4.15)の主な競走成績]

  1. 有馬記念(GI)、ドバイシーマクラシック(UAE・GI)、京都新聞杯(GII)
  2. ジャパンカップ(GI)、宝塚記念(GI)、東京優駿(GI)、産経大阪杯(GII)
  3. “キング・ジョージ”(英GI)、神戸新聞杯(GII)、きさらぎ賞(GIII)

通算19戦5勝、2着4回、3着3回。

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